PostgreSQLライセンスの主な特徴
PostgreSQLは独自のオープンソースライセンス、「The PostgreSQL License」を採用しています。このライセンスは以下の特徴を持ちます:
- 自由な使用:商用・非商用を問わず、無償で自由に使用可能。
- ソースコードの改変:ユーザーは自由にソースコードを修正・改変できる。
- 再配布の自由:改変したものも含め、自由に再配布が可能。
- 帰属表示:PostgreSQLの名前やコピーライト表示の維持が必要。
- 無保証:ソフトウェアは「現状のまま」提供され、開発者による保証はない。
- 責任の制限:開発者はソフトウェア使用による損害に対して責任を負わない。
PostgreSQLライセンスはBSD系ライセンスの一種で、比較的制限が少ないのが特徴です。
BSDライセンスの特徴
The PostgreSQL LicenseのベースとなっているBSDライセンスには、以下のような特徴があります:
- 自由な使用と再配布:商用・非商用を問わず無償で使用可能。ソースコード及びバイナリ形式での再配布が許可。
- 最小限の制約:比較的制限が少なく、柔軟性が高い。
- 著作権表示の維持:オリジナルの著作権表示を保持する必要がある。
- ライセンス条文の表示:再配布時にはライセンス条文を含める必要がある。
- 無保証と責任の制限:ソフトウェアは「現状のまま」提供され、開発者は保証や損害賠償の責任を負わない。
- 派生物の自由:派生物を作成し、それを異なるライセンスで公開することが可能。
- 特許関連の条項なし:特許に関する明示的な規定がない(新しいバージョンで変更される場合もある)。
- 商標使用の制限:多くの場合、プロジェクト名や関連する商標の使用に制限がある。
- コード公開義務なし:修正したコードを公開する義務がない(GPLなどとは異なる点)。
GPLライセンスとの比較
GPLライセンス(GNU General Public License)もオープンソースライセンスの一つですが、BSDとは異なる特徴を持ちます:
- コピーレフト:派生物のソースコード公開を義務付け、オープンソースソフトウェアの自由を保護し、継続的な改善と共有を促進することを目的としている。
- より厳格な条件:「ソースコードの公開義務」や「派生物への同一ライセンスの強制」といった条件がある。
重要ポイント
「再配布の際に無保証であり、著作権、ライセンス条文を表示する必要がある」という特徴は、BSDライセンスを含む多くのオープンソースライセンスに共通しています。
ただし、これらの条件だけではコピーレフトを特定できません。
コピーレフトの特徴は、上記の一般的な条件に加えて、「ソースコードの公開義務」や「派生物への同一ライセンスの強制」といったより厳格な条件を含むことです。
このような違いを理解することで、各ライセンスの特徴をより明確に把握できます。